花ちらす風のやどりは誰か知る

2013/04/05 Fri (No.1040)

 桜の花ももう盛りを過ぎ雨風に舞い散ってゆきます。あすは午後から嵐になるということです。残っている桜の花びらもひとたまりもないでしょう。

 「花ちらす風のやどりは誰か知るわれに教えよ行きてうらみむ」、素性法師の歌です。「行きてうらんだ」からといってどうなるものでもありません。しかし「うらみたい気持ち」がわからないわけでもありません。素性法師の歌は多く『古今集』に収録されています。わたしが好きな春の歌では、「見わたせば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりけり」とか「おもうどち春の山辺にうちむれてそこともいはぬ旅寝してしが」というのも素性法師の歌です。

 さて自然の摂理として花は咲きそして散っていきます。しかし花の散り果てた桜もそれはそれで風情があります。「大路見たるこそ、祭見たるにてはあれ」というではありませんか。
関連記事

コメント

Secret



プロフィール

進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

ブログ内検索
カテゴリ
今まで訪問された方
最新記事
月別アーカイブ
RSSリンクの表示