大阪の高い高校中退率

2013/03/04 Mon (No.1008)

 先日、「高等学校中退者数の推移」を紹介しましたが、今回JSコーポレーションから「都道府県別高校中退率」のデータが送られてきました。(出典 「平成23年度 都道府県別高校中退率」進路データvol.491 JSコーポレーション)

都道府県中退率

 平成18年度と比べてどの都道府県も中退率が減少しています。原因のひとつには、受け入れ校の多様化による「中退」から「転入」への動きがあります。もうひとつは平成22年度入学生から公立高校が無償化され、授業料の心配がなくなったことがあげられると思います。

 とはいえ、中退率1%台の度道府県がほとんどであるのに、大阪だけは2.2%と中退率が突出しています。問題を抱える生徒へのきめの細かいフォローができていないためだと思います。前知事の時代から始まった競争原理にもとづく高校と生徒の淘汰、できる生徒には手厚いができない生徒には冷淡と思える教育行政、成果主義にもとづく教員の評価。そのなかで自信を失い荒れて消えていく生徒のケアがますます難しくなりつつあります。中退者の多い教育困難校を淘汰するのではなく、支えていくことが大切なのではないかとわたしは思います。
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 管理人のみ閲覧可となっているので詳しくは述べられませんが高校受験生のお母さんより、中学校についての貴重なコメントをいただきました。中学校では、むしろ成績のよい生徒のほうがケアされてないというご意見でした。どうしても問題を抱えた生徒のほうに目が行くのでそういう風になってしまうのかもわかりません。たいへん参考になり、ありがとうございました。

 高校の教育困難校では就職希望者が多いので、社会にでて生活していける技能と知識を身につけなければならないのですが、高校入学の時点で自信と希望を失っている生徒が多く、そこからの教育がたいへんなのです。

 それとは逆に進学校ではがんばる生徒は大事にされます。生徒会活動もクラブ活動も活発ですし、進学講習も盛んに行われています。みずから積極的に活動すれば充実した高校生活が送れることと思います。多くの生徒が自分の高校に誇りを持って生活しています。どうぞご安心されて進学させてあげてください。

え?前知事のせいなんですか?中退率は減ってるんですよね?

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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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