デジタルディバイドと『親と子の進路計画』

2013/03/03 Sun (No.1007)

 昨日の朝日新聞朝刊に、4月から私大に通う長女を持つ母親が勉学には奨学金が頼りであるが情報を集めるのに苦労した、という投稿が載っていました。奨学金情報の多くはインターネットで集めることが前提となっており、精いっぱいの節約のためインターネットを使えない家庭では情報の入手が難しく、大切な情報はインターネット以外の方法でも入手できるようにしてほしい、というものでした。

 たしかに、いろいろな情報がインターネット経由で発信され、インターネットがなければ情報を得られない状況が多くなっています。新聞でもテレビでも、詳しくは「検索」ボタンをクリックというコマーシャルが増えました。何気なくコマーシャルを見ているときには「情報格差」の存在には気づきません。しかしデジタルディバイドは確実に存在します。年齢や、所得により、インターネットを使えない状況があることの想定が必要です。安易にインターネットだけによる情報伝達はその人たちを排除してしまうことになりかねません。とはいえ、この「みんなの進路指導室」もインターネットがなければ見ることができませんが。

 奨学金の話に戻りましょう。紙の媒体で各種奨学金や各種教育ローンを紹介している情報誌は存在します。受験生援護センターの発行している『親と子の進路計画』がそれで、非常に有用な冊子です。日本学生支援機構の奨学金、国の教育ローンのほか、地方自治体による貸付、民間育英団体の奨学金、大学・短大・専門学校独自の奨学金の一覧が載せられています。そのほか大学・短大・専門学校の学費も載っています。地域ごとのバージョンがあって、わたしたちが使っているのは「西日本版」です。150ページほどのコンパクトにまとめられた冊子で、進学に関する「お金」を考える場合にたいへん役に立つ情報誌なのですが、市販はされず、高校からの申し込みとなっています。

 しかし、ほとんどの学校が申し込んでおり、少なくとも進路指導室には常備されていると思います。わたしの高校では、保護者懇談のときに全員に配布して、学費対策を考えてもらうことにしています。自宅にインターネット環境がなくとも、進路指導室にはインターネットに接続できるパソコンと紙の媒体のさまざまな資料がありますので、進路についての情報が必要な場合は進路指導室に相談に来るのが一番だと思います。
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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