マウリッツハイス美術館展

2012/11/23 Fri (No.906)

 神戸市立博物館で開催中のマウリッツハイス美術館展に行ってきました。フェルメールの作品を多く所有している美術館です。今回はフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が展示の目玉となっています。「北方のモナリザ」とも呼ばれる作品ですが、なにぶん小さい作品です。鑑賞は展示室を2つの通路で仕切り、一方は絵のすぐ近くまで寄ることができるが長い列に並ばねばならず、もう一方の通路は少しはなれたところから見るのですが、それほど並ばなくてもよいようになっています。わたしは、並ばないほうの通路から見ました。なぞの微笑を含んだ目と唇が印象的で何かを訴えかけるように見えます。官能的な雰囲気さえ感じます。

 とにかくすごい人出です。USJではないのに、博物館のロビーですでに待ち時間がでています。こんな展覧会は初めてです。フェルメールの作品自体が希少なためかもしれません。2点出品されているフェルメールの作品では、わたしには、もう一点の初期の作品「ディアナとニンフたち」のほうが印象的でした。

 17世紀のオランダは貿易・金融で栄え、市民文化が成熟しました。それを受けて絵画でも風景画、静物画、肖像画、風俗画が多く描かれました。レンブラントもこの時代の画家です。
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女子大学のキャリア支援力

2012/11/22 Thu (No.905)

 女子大学のキャリア支援力が高いことは前にもお話ししましたが、「大學新聞」11月10日号によると、就職環境が厳しくなるなかで、女子大学の就職内定率が上昇しているとのことです。女子大学77校にアンケートを発信し、うち回答のあった48校のデータです。

 それによると、女子大学でも大部分の学生が卒業後就職を希望し、44%の女子大学で10年前と比較して就職希望者が増加したとのことです。それを受けてキャリア教育も87%の大学で1年次から始められています。具体的な内容としては、複数回答で、「卒業生による講演会」が一番多く77.1%、ついで「SPI対策」75.0%、「マナー講座」70.8%、「インターンシップ実施」68.8%となります。

 また現4年生の就職内定状況についてたずねたところ、前年度と比較して、「やや良い」が45.8%で一番多く、「前年度と同じ」が37.5%で続きます。半数の大学が前年度より良いと回答しています。さらに77.1%の女子大学が保護者向けのイベントを実施しており、その内容のほとんどが「保護者懇談会」とのことでした。以上が「大學新聞」からの要約です。

 女子大学は、大学規模の小ささや女子学生のみという特殊性を生かして、大規模共学大学の成績上位層には手厚いけれど下位層には不満の残る「就職指導」と比べて、高校で行うようなきめ細かい就職指導を実施しているように感じます。
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関西大学推薦入試

2012/11/21 Wed (No.904)

 関関同立は基本的に公募制推薦入試は実施していません。しかし、そのなかにあって募集単位は少ないですが、倍率の低い推薦入試が存在します。関西大学の理系学部のシステム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の公募制推薦入試がそれにあたります。

 出願期間はもう過ぎており、今週末の11月25日に試験が行われますが、昨年度倍率はシステム理工学部で1.5倍、環境都市工学部で1.0倍、化学生命工学部で1.1倍となっています。一昨年度の倍率も、順に1.7倍、1.6倍、1.2倍となっています。システム理工学部数学科には、数学の筆記試験がありますが、それ以外の学部・学科では、小論文と面接が判定基準となります。とはいっても、小論文・面接試験には、教科書レベルの数学・理科の設問や口頭試問が含まれます。

 ある程度の学力があれば、合格できる試験です。関大から入試担当者がお見えになった時にしきりに勧めておられました。わたしの高校でも、今年は受験生がいます。先週は、過去の試験問題や受験報告書を閲覧するために生徒が進路指導室に来ていました。
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2013年大阪府高校入試は全入可能か

2012/11/20 Tue (No.903)

 昨日は、大阪府の公立高校と私立高校の募集人数の関係についてお話しました。ここで、大阪府の公立中学卒業生の人数の推移について触れたいと思います。(出典 公立中学校卒業者数の推移と将来推計「大阪の教育をめぐる状況<データ集>」平成24年6月 大阪府)。もとのデータは学校基本調査(平成23年5月1日現在)による府内公立小・中学校在籍児童・生徒数から推計したもので、大阪府教育委員会調べによります。

公立中学校卒業者数の推移と将来推計

 2012年(平成24年)と2013年(平成25年)の卒業者数は推定値になっていますが、2012年度公立中学校卒業者数については、2012年1月20日の中学校校長会発表値で74687人となっていますので、それを使用したいと思います。

 2013年度の卒業者数が、表のとおり75100人だとすると、今回発表の公立高校募集人数45560人と私立高校募集人数29919人の合計75479人は、すでに、中学卒業者数を超過しています。さらに私立高校の増員可能数2793人を合わせると3000人を超える募集人数の超過となります。
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私立高校大増員の意味

2012/11/19 Mon (No.902)

 公立高校と私立高校の関係を少し述べてみたいと思います。

 2011年から私学無償化となり、また生徒受入比率であった公立7、私立3という枠が廃止され、多くの中学生が私立高校に進学しました。なかには募集定員の倍近くの入学者を集めた私立高校も出てきました。そのため2011年度入試において、多くの公立高校が定員割れを経験しました。

 2012年度入試では、「教育基本条例」によって、3年連続定員割れの公立高校が統廃合される可能性があったため、2011年入試で定員割れの高校を中心に募集人数をそれぞれ1学級ずつ減らしました。その結果、全体としての高校募集人数が中学卒業者数より2000人少なくなり、増員可能数という形で、私立高校にその差を吸収してもらいました。

 そして2013年度入試です。今年は、昨年と比べ中学3年生が380人増加しています。それに対して、公立高校が240人の定員増、私立高校が981人の定員増に加え増員可能数をあわせれば約3700人の募集人数増となります。私立高校と公立高校とは協同で教育にたずさわるべきだと思います。昨年は公立高校の定員減を私立高校に助けていただきました。しかし、今年、私立高校がこれほどまで募集定員を増やすなら、公立高校の教師としていささか不安を覚えます。中学3年生の増加分に対して、現在の公立、私立に在籍している生徒比率で増員するなら、私立高校の増員は140人程度が適正なように思います。 

 3700人は、公立高校11校全部の募集定員より多い人数です。公立高校前期入試受付が、私立高校の合格発表より後にあるので、私立高校に合格したものは、もはや公立高校を受験しないか、せいぜい上位の公立校前期入試にチャレンジするだけで、たいていの生徒が合格した私立高校に入学手続するのではないでしょうか。3700人を私立高校で吸収可能であれば、多くの受験生を私立高校に先取りされてしまうような予感がしてなりません。

 中学生は早く受験から解放されたいと思っています。公立高校後期入試まで残っている生徒がますます少なくなり、ますます大量の定員割れ公立高校がでるかもしれないことを深く危惧します。
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2013年度大阪府私立高校募集人数

2012/11/18 Sun (No.901)

 昨日は大阪府立高校の募集人数をお知らせしましたが、大阪府の私立高校の募集についても述べたいと思います。私立高校では2013年度の入試では、29919人(外部募集22416人)と昨年比981人の募集人数増加です。それ以外に、増員可能数(合格水準に達した生徒の追加受入枠)として2793人が計上されています。私立高校の募集人数については下の表をご覧ください。(出典 「朝日新聞」11月14日 朝刊)
 

私立1
私立2

 2013年度の中学生の増加数が380人程度ですので、公立高校の240人の募集定員増とあわせて2013年は中学生にとってきわめて広い門の入試となります。

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2013年度大阪府立高校募集人数

2012/11/17 Sat (No.900)

 2013年度大阪府の府立高校募集定員が発表されました。公立中学3年生の人数は昨年より約400名増加しているため、公立高校全体では前年度より240名募集定員が増えています。その内訳は、例年志願倍率が高い12校でそれぞれ40人ずつ定員を増やし、定員を充足できなかった6校が40人ずつ定員を減らしています。下の表をご覧ください。(出典 「朝日新聞」11月17日朝刊)

公立

 2013年入試でもっとも特徴的なことは、それまで後期入試の募集しかなかった全日制普通科の高校でも、新しく前期日程で2学級80人の募集ができるようになったことです。

 このため、それまで後期入試だけだった各学区の普通科上位校の前期入試に、受験生が殺到することと思われます。文理学科には届かないが、専門学科には興味のない生徒が、普通科前期入試を受験するわけです。専門学科を持つ高校でも、これらの高校の普通科前期入試と競合するため、苦戦が強いられることと思います。

 そして、多くの生徒が、私立高校入試か公立高校前期入試かに志望校を絞り、ふたを開けてみると、公立高校後期入試まで受験生が残っていない可能性もあります。わたしは、人気のある上位の公立高校と中堅以下の公立高校との格差がますます開いていくことを危惧します。
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プロフィール

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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