大阪府立大学の4学域

2011/11/30 Wed (No.536)

 大阪府立大学は、2012年度の入学生から、7学部28学科から4学域13学類に改編されます。4学域とは、「現代システム科学域」「工学域」「生命環境科学域」「地域保健学域」を指し、どちらかというと理系に重点を置いた学域編成となります。この中で「工学域」は旧工学部、「生命環境科学域」は旧生命環境科学部と旧理学部、「地域保健学域」は旧人間社会学部、旧看護学部、旧総合リハビリテーション学部を母胎として改編されました。「現代システム科学域」は文理融合学域で、旧経済学部はマネジメント学類、旧人間社会学部は環境システム学類に受け継がれています。旧人間社会学部の社会福祉学科は、「地域保健学域」の教育福祉学類に改組され、社会福祉士受験資格、保育士、中学校および高等学校の教員免許を取得することができます。しかし小学校の教員免許を取得することはできません。

 4学類に改組することで「幅広い分野を横断した、複合的な視点、発想、手法に基づいた学際的な学びを実現する」こをねらいにしています。また入試は学類ごとに募集することになっています。

 就職に関しても、大阪府立大学のキャリアセンターは充実しています。保護者を巻き込んだ個別相談会や年100回を超える就職関連行事を実施しています。昨年は学内の就職説明会に305社の企業が参加したそうです。有名企業への就職ももちろん多いのですが、公務員や公立病院へ勤務するひとも数多くいます。

 2012年から新学域に改編される大阪府立大学ですが、先日の大阪市、大阪府の首長選挙の結果、大阪市立大学との統廃合も懸念されます。大学の学問構想が政治の影響で容易に変化するとしたら非常に由々しいことだと思います。
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進学先への出願理由

2011/11/29 Tue (No.535)

 下のグラフは、大学・短大・専門学校生に対して、その学校に出願した理由を聞いているものです。調査対象は、2011年3月高校を卒業して大学・短期大学に進学した4714人(大学4219人、短期大学495人)と専門学校に進学した1391人で、JSコーポレーションが2011年6月に独自に行ったアンケート調査の結果です。(出典 「進路データ」Vol.439 JSコーポレーション)

出願理由

 資格や仕事に直結する専門学校生が、出願理由として資格の取得や就職の有利さをあげているのはいうまでもありません。また大学生が自分が進学できる学校のレベルや偏差値を気にしていることもわかります。専門学校では基本的に入試がありませんので、偏差値を気にする必要はありません。
 
 また専門学校で奨学金や特待生制度に関心があるのは、学生支援機構の奨学金の割り当ての少ない専門学校があったり、専門学校で行う学科試験を受けることによって特待生になったりすることができるからです。出願理由に教職員や学生の印象をあげているのは、それだけ専門学校希望者がオープンキャンパスに参加していることの表われだと思います。大学の場合は蛍雪時代などの客観的資料でその大学の雰囲気がつかめますが、専門学校はキャンパスに行ってみないと雰囲気がつかめないからです。
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公募制推薦入試受験結果

2011/11/28 Mon (No.533)

 公募制推薦入試も一段落し、つぎつぎと受験結果が大学から高校に届いています。しかし、なかには大学に対して受験結果を高校に連絡しないように申し出ている生徒もいます。この場合、大学から送られてくる受験報告書からは誰が受験したのか生徒を特定できません。公募制推薦入試は、学校の推薦を受けて受験するのですから、マナーとして出身高校には受験結果が連絡されるようにしておくべきだと思います。皆さんのなかに、今から公募制推薦を受験する人がいたら、受験結果が高校に届くようにしておいてください。

 基本的に推薦入試は、一般入試ほど高い競争率となる訳ではありません。そこそこ人気のある大学でも2~3倍程度、人気のない大学だとフリーパスのところもあります。ですから、第一志望の大学が推薦入試を実施していれば、推薦入試で合格するほうが簡単です。また関西の大学では公募制推薦入試はほとんど併願可ですから、入学金さえいとわなければ、年内の滑り止めにすることも可能です。

 公募制推薦入試で5倍以上の競争率となるのは、近畿大学など一部の大学に限られます。その近畿大学の公募制推薦入試結果の発表はこの月末です。近大の推薦入試に何人合格するかが、その年の生徒の実力を測る目安になります。

 推薦入試は遅くとも12月のはじめまでに終了し、入学手続きも年内に締め切られます。そしていよいよセンター試験、私立大学の一般入試、国公立大学2次試験と続いていきます。
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2012年大阪府私立高校の学費

2011/11/27 Sun (No.532)

 2012年度大阪府の私立高校の入学金と授業料が25日発表になりました。下の表をご覧ください。(出典 朝日新聞 11月26日 朝刊)

私立授業料

 制度と支援推進校が昨年と同様であれば、関西学院千里国際高校をのぞく大阪府の全日制私立高校で、市町村税が135900円未満の場合は授業料が無償化されます。135900円の市町村税は、4人世帯でほぼ年収610万円に該当します。

 ただし、これは、授業料に対してだけであり、入学金や、実費精算を行う教材費、修学旅行費積立金などの学費は支給対象になりません。また条件として、2011年度は「生徒及びその保護者(父母)が大阪府内に住所を有し、『私立高校生等就学支援推進校(平成23度指定校)』として指定された府内の私立高校等に10月1日時点に在籍していること」となっていました。

 この制度の学校には、向陽台高等学校、秋桜高等学校、天王寺学館高等学校、長尾谷高等学校、八洲学園高等学校、YMCA学院高等学校などの通信制高校や中学校卒業後入学する高等専修学校も含まれます。したがって、たとえば不登校などで通信制の高校に進学する場合なども補助の対象となります。
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就職した卒業生

2011/11/26 Sat (No.531)

 木曜日の午後6時ごろ、居酒屋で働いている卒業生が遊びに来ました。今日は休みの日だそうです。昨年苦労して、やっとトライアル求人で就職を見つけた生徒です。夏に来たときは、痩せこけて「仕事がきつうて、俺もう辞めるかも知れん」といっていました。しかし、今日は「俺めっちゃ働いてんねん」と180度違います。顔色も明るかったし、少し体重も戻ったと言っていました。

 トライアル求人は3ヶ月目が転機です。3ヶ月までは、事業所に月々10万円、3ヶ月を超えて本採用になると、そのときに事業所に50万円が補助されます。しかし、本採用なので辞めさせにくくなります。そのため3ヶ月の試用期間で契約を打ち切る事業所も多いと聞きます。かれは継続して仕事をしていました。仕事場の居酒屋の近くにワンルームマンションを借りてもらい、そこから通勤しています。もちろん居酒屋なので仕事はハードで不規則です。一日16時間働いたこともあるそうです。

 現在では、接客も呼び込みも得意で、その店のナンバーワンだそうです。最近営業の仕事もやりだしたということです。ふつう、契約率1割くらいなのに、4割の契約率を上げているそうです。こうなると仕事がきつくても面白くなってきます。人間はほめられて動くものです。何回か表彰されたとも言っていました。

 わたしが一番最初に辞めるかなと思っていた生徒です。かれにとっては、将来に店を持つことが夢です。数年以内に店を持ち、大学に通っている同級生を、「大学卒業したときに雇ったるねん」と強気です。

 わたしは、高校3年生の時からしか、かれを知りませんが、1年生のときはずいぶん荒れていたそうです。それのかれが、ほとんど毎月高校によってくれます。ずいぶん大人になりました。人間にとって何が自分に向いているかはわかりません。あと何年か後に店に招いてもらうことを楽しみにしています。
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プロフィール

進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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