公募制推薦の入学者割合

2011/06/30 Thu (No.381)

 昨日書いたように、関東の公募制推薦入試のシステムは、関西のAO入試によく似ています。ですから、推薦入試に比重を置きすぎると一般入試の準備がおろそかになります。このことも関東で推薦入試があまり一般的ではないことと関係があるのかもしれません。募集規模の大きい日大や中央大でも公募制推薦での入学者数は5%を下回ります。

 関西の近大や龍谷大のそれが20%近いのとはおおきな違いがあります。関西では、推薦入試はプレ一般入試ですから、多くの人が推薦入試で受験します。
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関東と関西の公募制推薦入試

2011/06/29 Wed (No.380)

 今日からは私立大学の公募制推薦入試の話をしたいと思います。公募制推薦入試のシステムは、関東と関西とではかなり異なっています。関東では、公募制推薦は専願制で、評定平均の基準があり、学力試験は課されず小論文と面接で合否を決定するところが多いのに対して、関西では、公募制推薦は併願制で、評定平均の基準はなく、学力試験だけで合否を決定するところが多いです。

 ですから関西の私立大学の公募制推薦入試は、一般入試の前倒しと思ってください。入試科目は一般入試が3科目のところは2科目、一般入試が2科目のところは1科目となり、科目負担は減ります。合格に必要な学力も一般入試と比べてやや低いです。ですから、希望校が公募制推薦を実施していれば、公募制推薦から受験するのが普通です。ただし、併願であっても、入学手続金を11月下旬から12月上旬までに準備することが必要です。

 東日本と西日本の大学の学力試験実施状況を下にあげておきます。(出典 「AO・推薦入試エクストラ6月10日号」エイビ通信ナビ)

推薦入試と学力試験
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関関同立AO入試説明会

2011/06/28 Tue (No.379)

 今日、ECC予備校で開催された関関同立AO入試対策セミナーに参加してきました。昨年に続いて2度目の参加です。セミナーの構成は昨年と同様で、まず初めにECC予備校から説明、続いて関関同立の入試担当者による説明です。去年は5月下旬の開催でしたが、今年はそれより1ヶ月遅い開催です。

 昨年は、ECC予備校の「AOはお見合いだ」という話に始まって、効果的な志望理由書の書き方、面接のポイントなど具体的で実践的な「役に立つ話」が多かったです。また関関同立の担当者の説明も、AO入試で重視されるポイント、面接の質問内容や時間など、受験者が本当に知りたい内容を多く含んでいました。

 ところが今年の説明会は、ECC予備校の説明も概念的で、実践というより理論、各論というより総論といった感じで、具体例に乏しかった気がします。各大学の説明も、入試要項に書いてあることの説明が中心で、とりたてて参考になることは少なかったように思います。要項に書けない話を聞きに来ているのに、少し残念でした。

 AOはある意味、厄介な入試です。生徒は、英語の単語を覚えたり、数学の問題を解く時間を割いて、アドミッションポリシーにそった気に入られる熱意ある志望理由書を書き、面接で自己アピールしなければなりません。指導する高校の教師も、生徒に付き合って、それぞれの生徒によって異なる大学・学部のアドミッションポリシーを読み、面接練習する必要があります。

 英語や国語や数学の勉強は、多くの大学の受験に対して普遍性があります。また受験勉強で得た知識は、将来、自分のAllgemeine Bildung(一般教養)の一部として醸成されます。しかし、AO入試は、まさにある大学のある学部に特化した入試です。その大学に合格しなければ、無駄な知識になってしまいます。地道に5教科ないし3教科を勉強して、公募制推薦入試や一般入試を受験するほうが、王道だと思います。
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センターあり国公立推薦入試

2011/06/27 Mon (No.378)

 今日はセンター試験のある国公立大学の推薦についてです。出願は12月上旬から1月下旬です。ですからセンター試験後に出願できる大学もあります。注意してほしいのは、1月出願の大学で成績基準のある場合です。1月出願では、高校3年次の成績は2学期末までとなります。したがって2学期に評定を下げてしまわないようにしないといけません。  

 選考は12月中旬から2月上旬で、当然ですが、合格発表はセンター試験の結果が判明する2月上旬になります。

 選考方法は出願書類(調査書・推薦書)、面接、センター試験の場合が多いです。面接は、センター試験なし推薦と同じく志望学部・学科についての適正や能力を審査するものが中心になります。関西の公立大学には、書類審査とセンター試験の結果だけで合否を決定する大学もあります。

 出願しようとする大学が第一志望の場合は、いずれ、一般入試も受験するのですからチャンスを増やすという意味で推薦入試から挑戦するのもいいかも知れません。
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センターなし国公立推薦入試

2011/06/26 Sun (No.377)

 公募制推薦入試は、出願開始日の基準が11月1日ですので、入試要項が出揃うのはまだ先のこととなります。しかし、公募制推薦入試を考える受験生にとってそこまで待ってられませんので、公募制推薦入試について、一般的な事柄を何回かに分けてお話したいと思います。

 まず国公立大学の入試についてです。国公立大学の推薦入試は、その9割以上の大学で現役のみ出願可能で、必要な評定平均もA段階またはB段階上位となっています。また1高校あたりの推薦可能人数が制限されている大学があり、その場合は、高校で出願者の選考がおこなわれます。勝手に出願することはできません。国公立大学の推薦入試を考えているひとは、進路指導部または担任の先生に相談してください。

 国公立大学の公募制推薦入試は、大きく分けて、センター試験のない推薦入試とセンター試験のある推薦入試に分けられます。そのなかで今日はセンター試験のない推薦入試についておはなしします。センター試験のない推薦入試の出願は11月1日以降となります。選考は11月中旬から12月上旬です。合格発表は11月下旬から12月中旬となります。

 選考方法は出願書類(調査書・推薦書)、面接、小論文の場合が多いです。面接は、志望学部・学科についての適性や能力、基礎学力を審査する口頭試問が中心になります。ですから、勉学に対する熱意だけでは不十分で、志望学科についての基礎的な知識が必要とされます。つぎに小論文は、志望学科の分野について書かれたエッセイや論文(英文を含む)について、それを要約したり、自分の意見を論じたりするもので、文章の読解力と表現力が必要とされます。

 各大学の推薦入試の試験の内容については、7月に出版される『全国大学推薦・AO入試合格対策号(蛍雪時代7月臨時増刊))』に詳しく載りますので、必ず購入してください。そして、受験希望大学のホームページや入試要項を必ず確認しておいてください。

 今年の要項はまだ出そろっていませんので、昨年センター試験なしの推薦入試を実施した国立大学・学部(公立大学ではありません)の一覧を下にあげておきます。(出典『2011年入学者用 推薦入学年鑑』エイビ進学ナビ)

なし推薦
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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