想像妊娠

2011/06/23 Thu (No.373)

 想像妊娠、といっても人間の話ではありません。4月に学校の駐車場にうずくまっていたセキセイインコを飼い始めて2ヶ月になります。ルチノーと呼ばれる全身黄色のきれいなインコです。オスかメスかは、もちろんその時点ではわかりません。インターネットや本で調べてみると、くちばしの付け根(「蝋膜」というそうです)が薄いピンクや茶褐色のものがメスだと書いてあります。

 わたしの家のインコの蝋膜はくすんだ白色です。それで家内ははじめからメスだと思っていたそうです。わたしが出勤する時にはインコはまだ寝ており、帰ってきた時にはもう寝ていますので、世話をするのは家内の役目です。家内の話によると、最近、物をやたらかじりだして、部屋で放してやっても、狭い空間へ潜り込もうとしていたそうです。

 そして、だんだん下腹部がふくれてきて…。昨日、鳥かごのなかで、卵を産みました。つがいで飼っている訳ではありません。ですから、この卵から生命が生まれる見込みはありません。調べてみると、手乗りインコの場合は、飼い主に発情することがあるそうです。そういうわけで想像妊娠、鳥は妊娠しませんので本当は想像排卵。いつまでも卵を抱かせておく訳にもいかないので、かわいそうですが、どこかで、卵を取り上げてしまわなければならないのかも知れません。しかし、どうしたら発情しないようになるのでしょうか。
関連記事

二極化するAO入試

2011/06/22 Wed (No.372)

 以前にも述べましたが、AO入試には、次の2つのパターンがあります。ひとつは、中堅大学以下の大学によく見られるもので、エントリーシートに、「資格取得」「入学後学びたい分野」「志望理由」「自己PR」などを書いて大学に提出すると、面接日が指定され、面接で「入学意欲」を見せると一時審査に合格します。そのあと受験料を納入して、出願となるのですが、出願さえするとほとんど合格します。「All OK」入試と揶揄されることもありますが、口の悪い生徒は「Aho demo OK」入試と呼んでいました。学科試験がないという意味ではそうかもしれません。なんとしても学生を集めたい大学は、青田買いに走り、学力のない生徒でどうしても大学に合格したい場合は、このようなAO入試にエントリーすることになります。

 もうひとつのパターンは、国公立大学や難関私立大学で実施されているものです。一次審査に合格した受験生に、課題論文、ディスカッション、資料を読んでの論述、それ以外に面接が課されます。国公立大学のAOの出願時期は大学により、9月から11月、選考時期も10月から12月とまちまちです。私立大はもう少し早くて8月終わりから9月に出願、10月選考のところが多いです。難関大学のAO入試に合格するためには、AO入試対策として、読解力、文章表現力、自己アピール力の訓練が必要です。秋の大事な時期に本来の受験勉強にまわす時間を削らなければなりません。またAO入試の募集枠は小さいため、AO入試の対策しかしていないと、AO入試が不合格になった時、一般入試に切り替えるのが難しくなってきます。一般入試まで視野に入れている生徒にとっては、AO入試は入試の機会が一度増えるくらいに考えておいた方がよいかも知れません。
関連記事

AO入試実施状況

2011/06/21 Tue (No.371)

過去3年間のAO入試実施状況をあげておきます。AO入試を廃止するところもありますが、新たに実施するところもあって、実施校の数は増加しています。(出典 「進路データVol.408 」JSコーポレーション)

AO実施状況
関連記事

AO入試制度

2011/06/20 Mon (No.370)

 今日はAO入試についてお話したいと思います。AO入試というのは、Admissions Office入試の略で、学力試験を課さずに志願者の意欲や人物像を尺度に合否を決める入試形態のことです。1990年に慶應義塾大学で始めて実施されました。実施開始からまだ20年の入試形態ですので、保護者の中にはご存知ない方もおられると思います。

 AO入試には学力試験がないため、この方式で入学する学生の学力が不十分ということで、ごく最近AO入試を廃止する大学も現れてきていますが、今でも500校あまりの大学でAO入試が行われています。国立大学に限ってみても旧帝国大学を含む45校がAO入試を実施しています。(参考 大学受験パスナビ)。

 公募制推薦入試の開始時期が11月1日とされていたのに対し、長らくAO入試の出願開始時期が規定されていなかったため、早期に学生を確保したい大学のなかには1学期中にAO入試を行うところが出てきました。そのため昨年から、AO入試の実施開始を8月1日と定めたのですが、それでもそれよりも早い時期に、エントリーと呼ばれるプレ出願を要求する大学があったりします。

 AO入試の出願には、高校の推薦は必要なく、エントリーにいたっては、調査書の提出も必要ではありません。したがって、担任の知らない間にエントリーをすませ、2学期が始まった時点で、あとは出願が残っているだけという場合もあります。またAO入試は、その趣旨からして専願制のはずですが、併願を認める大学もあります。
関連記事

私立大推薦入試出願指導ガイドブック

2011/06/19 Sun (No.369)

 先日のベネッセの教員向け説明会で「私立大推薦入試出願指導ガイドブック」をもらってきました。この冊子は、推薦入試を受験する生徒の志望校合否ラインを確認するうえで大変役に立つ資料です。

 代ゼミの「全国センター模試」や「全国総合模試」、河合塾の「全統マーク模試」、「全統記述模試」、ベネッセの「進研模試」は一般入試用の模試です。したがって問題レベルもそれなりに高く、一般入試の合格可能性を判定し、自分の弱点をみつけだすための模試です。ですから、基本的には国公立大学や関関同立クラスの大学を受験しようとする生徒に照準をあわせてあります。

 ベネッセでは、模試とは別に「スタディサポート」や「進路マップ」といったいわゆる「実力テスト」も実施しています。ベネッセのGTZというのは、この「実力テスト」での学力到達度のことです。これらのテストを受験していれば自分のGTZがわかります。受験していなくても、ベネッセはGTZによるランキング表を各高校の進路指導部宛に公表していますので、これを用いて各大学の難易度を知ることができます。

 「私立大推薦入試出願指導ガイドブック」には、合否ラインのGTZ一覧が掲載されています。ただし昨年までの「ガイドブック」と変更なった点があります。それは、昨年までは合否ラインのGTZを合格率60% に置いていたのに対し、今年は合格率40%に引き下げている点です。そのため、個別大学の一覧のGTZは昨年より低い値となっています。

 推薦入試を第一目標とするのは、GTZでCゾーンの生徒が多いとおもいます。いわゆる摂桃追神ラインです。この生徒たちはもう少し勉強するとBゾーンになって、産近甲龍クラスに手が届く生徒です。先ほど述べたとおり、今年の「ガイドブック」では、合格可能性40%のラインのGTZがのせてあります。理工学部を例にとると、京都産大、龍谷、近大ともC1となっています。昨年は、60%のラインなのでそれぞれB3、B3、B3となっていました。このことに留意しながらデータを見ると問題はないのですが、早とちりする生徒は、産近龍はCゾーンでも大丈夫だと誤解する可能性があります。今までの表になれている担任の先生も誤解するかもしれません。わたしも、最初にこの表を見たとき、少し違和感を覚えました。

 そのため、わたしは、「ガイドブック」を担任の先生にお渡しするとき、合格可能性60%のラインを目安としてくださいとお願いしました。「ガイドブック」には、入試方式別合否の度数分布表も掲載されています。ここではおおむね合格可能性60%のGTZが「合格者平均GTZ」として載っています。いままでのデータになれた先生にとって、この度数分布表を参考にしたほうが、一般入試をも含んだ統一的指導がしやすいかも知れません。
関連記事

首都圏仕送り額9万1600円

2011/06/18 Sat (No.368)

 東京地区私立大学教職員組合連合の調査で、首都圏の18の私立大学・短期大学に入学した2010年度の「私立大学新入生の6月以降の仕送り額」が91600円で過去最低であったという報道が、『大學新聞』に載っていました。これは、1993年の1072万円をピークに下がり続けてきた「税込み世帯収入」が、ついに885.5万円となったことと比例しています。自宅外通学生の「家賃」の平均額は61100円で、前年比で1600円の増額となり、仕送り額の66.7%を占めています。そのため仕送り額から家賃を引いた生活費は月35000円、日割り計算で1日あたり1067円となります。

 上記教職員組合連合では、「各家庭の教育費負担がもはや限界に達している状況が読み取れ、経済的負担を軽減することが急務である」と警鐘を鳴らしています。そのため奨学金「希望者」と「申請者」はともに全体で6割、自宅外通学者の場合7割を越えているといいます。下に仕送り額の推移を示します。(以上出典 『大學新聞』2011年6月1日)。

仕送り額

 ところで日本は、韓国、アメリカ、イギリスなどと並んで大学教育に対する公費負担の少ない国です。ヨーロッパ大陸諸国では公費負担が8割を超える国が多いなかで、日本の公費負担は約3割となっています。OECD各国平均でも約7割です。(2010年9月30日のわたしのブログを参照のこと)。日本のこのような状況では、やがて大学に進学させることもままならなくなります。
関連記事

2012年センター試験の「地歴・公民」

2011/06/17 Fri (No.367)

 センター試験の「地歴・公民」の選択方法が変更になることは、5月1日のブログにも書きましたので、もう皆さんご存じのことと思います。

 まずおさらいです。2012年のセンター試験で選択できる「地歴・公民」の科目には、「世界史A」、「日本史A」、「地理A」、「世界史B」、「日本史B」、「地理B」、「現代社会」、「倫理」、「政経」、それと新設の「倫理・政経」の計10科目があります。このうち「世界史A」、「日本史A」、「地理A」、「現代社会」、「倫理」、「政経」は2単位科目で、その他は4単位科目です。

 1科目選択の場合は、大学の指定にもとづいて上記の10科目のなかから1科目を選択します。2科目選択の場合は「地歴・公民」の10科目のなかから、大学の指定にもとづいて2科目選択となります。そのときに大原則として、同一名称を含む2科目、たとえば「日本史A」と「日本史B」、「政経」と「倫理・政経」などの選択はできません。

 先日来紹介している旺文社の「23年入試結果報告と24年入試展望」を参考にまとめてみましょう。まず大学の科目指定で一番多いのは「地歴・公民」をまたいで、どの科目からも選択できるパターンです。たとえば、2科目の場合、「日本史B」と「世界史B」でも「倫理」と「政経」でも認めるパターンです。次に多いのが「世界史A」、「日本史A」、「地理A」といったA科目が選択できない大学です。

 注意を要するのは、難関大学や医学部医学科などで、すべて4単位科目からしか選択できないというパターンがあることです。「現代社会」、「倫理」、「政経」などの2単位科目が選択可能であった今までと比べると、1科目選択の理系においても、2科目選択の文系においても負担が増えることとなります。

 下に2012年入試の難関大学について選択科目の一覧をあげます。(旺文社前掲資料33ページから引用)

地歴公民
関連記事


プロフィール

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

ブログ内検索
カテゴリ
今まで訪問された方
最新記事
月別アーカイブ
RSSリンクの表示