2学期終業式

2010/12/24 Fri (No.189)

 わたしの学校では、今日が2学期の終業式でした。朝のショートホームルームののち大掃除、そのあと体育館で終業式です。クラブ活動で優秀な成績をおさめた生徒の表彰が多くあり1時間近くかかりました。体育館は大変寒く生徒たちも大変だったと思います。終業式のあとは、各クラスで冬休みの宿題や欠点者課題(欠点者)、その他連絡事項のプリントなどとともに、今学期の成果である通知簿を手渡します。わたしは、担任ではありませんので、進路指導室で待機しています。

 3学期の始業式は1月11日、始業式につづいて授業もあります。1.2年生はすぐに実力テストがおこなわれます。3年生は1月15・16日にはセンター試験です。しかし、まだ3週間ありますので、苦手科目をみなおしたりセンターパックを解く時間があります。あきらめず最後まで頑張ってください。
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地方国立大の難易度

2010/12/23 Thu (No.188)

 地方国立大学のいくつかの学部について、B判定(合格率60%)に必要な前期日程センター試験得点率(%)を調べてみました(2011年大学入試・代ゼミデータリサーチNo.3)。

 それによると、福井大工60、滋賀大経済71、岡山大経済73・工69、山口大経済65・工63、香川大経済68・工59、徳島大工58、和歌山大経済62・シス工60、三重大人文68・工65、鳥取大工55、島根大法文66・総合理工57となっています。センター試験の平均得点率が6割強ですから、平均程度の得点がとれれば、上記の大学への合格可能性は高まります。

 では、関関同立・産近甲龍ではどうでしょうか。必要科目数の少ないセンター前期でB判定に必要な得点率です。私立は何パターンかの選択方法があるので、数値は目安です(前掲資料)。それによると、同志社大経済83・理工80、関学大経済82・理76、関西大経済82・シス理工75、立命館経済80・理工74、近畿大経済C74・理工C69、甲南大経済C75・理工C67、龍谷大経済70・理工67、京産大経済71・理68となっています。

 こうしてみると、必要な得点率は、関関同立・産近甲龍より地方国立大の方が低いことが分かると思います。ただし、私立大学は3科目、地方国立大学は原則7科目での受験となります。また国立大学では、個別試験がセンター試験とは別に行われますのでこの対策も必要です。

 高校低学年のみなさん、どうか5教科の勉強を放棄しないで欲しいのです。5教科の勉強をつづけていれば、たとえ関関同立が無理でも、地方国立に合格する実力は十分あります。関関同立か地方国立かと、もしわたしに問われれば、ケースバイケースだと答えるでしょう。産近甲龍か地方国立かと問われれば、地方国立を薦めたいと思います。
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地方国立大学の魅力

2010/12/22 Wed (No.187)

 関西の私立大学は数多くありレベルもさまざまなので、生徒の学力にあわせた大学進学が可能です。また関西の国公立大学は、いずれもそれなりの得点をとらないと合格できません。しかし、地方の国立大学には関西の国公立大学や難関私立大学よりはいりやすい大学が多くあります。

 先週、神戸で地方国立大学のメリットについての講演がありました。講師は香川大学のアドミッションセンター教授真鍋芳樹先生で、地方国立大学の魅力について大変わかりやすく話されました。

 まず年間の経費を地方国立大学と京阪神の私立大学で比較すると、地方国立大学の下宿生の年間経費が約167万円、京阪神の私立大学の自宅通学生の年間経費が178万円とそれほど違いがありません。それに対し、教員一人あたりの学生数は、関関同立・産近甲龍で約34人、地方国立大学で約10人と3倍の開きがあります。地方国立大学の方が私立大学の3倍人的資源をかけられるということです。とくに理系学部においては、年間経費、教育力において地方国立大の方が勝っているといえるでしょう。

 地方に行くと就職の時、関西に帰ってこられないとの心配に答えて、香川大学の就職状況についての話もありました。関西出身者と関西就職者の比率は、法学部で0.88、経済学部で2、工学部で1.45、農学部で0.91と、関西の出身者とだいたい同じくらいの割合で関西に就職しています。

 ここからはわたしの感想ですが、関西では大学同士の競争も激しく学生にもストレスがかかります。地方都市には大学の数も少なく、その地の国立大学ともなればまさに最高学府です。県庁所在地ですので、京阪神の地方都市よりは都会かも知れません。それでもゆったりと落ち着いた雰囲気があると思います。家庭教師のアルバイトもあるでしょうし、街の人々の信頼も厚いと思います。アーバンライフにこだわらなければ、こういう生活もいいのだろうと思います。わたしのかつての教え子で、徳島大学や三重大学に進学した生徒がいましたが、のんびりとした大人に成長していました。
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2年生への就職説明会

2010/12/21 Tue (No.186)

 先日、はじめて2年生に対する就職説明会を行いました。参加者は数名しかいませんでしたが、生徒たちの考えている就職状況と現状がかなり違っていることを説明しました。「進学校と、就職校とでは、どちらの方が企業からの求人が多いと思う」という質問に「進学校」と答える生徒が多かったのですが、実際は全く逆で、「就職校」の方が求人は遥かに多いのです。というのは、高校への求人の中心は指定校求人なので、コンスタントにその企業への就職者がいない高校には、企業も安心して求人票を送れないのです。「指定校求人」は選考倍率が3倍までですので、応募者があるかないかわからない高校に求人をだすと、本当にその企業に就職したい他校の生徒をはじき出してしまうからです。

 わたしの学校でも、積極的に企業開拓をしたいのですが、はたしてその会社に就職してくれるかどうかが定かでなく、二の足を踏んでしまうことも多いです。

 高校からの就職先は、中小企業がほとんどで、男子だと製造業の現業、女子だと製造業の現業か販売業が中心であることについて知らない生徒がいました。大不況の現在では、10月時点で採用が内定している人は4割しかいません。そのため、もし進学か可能であれば、モラトリアムの意味もかねて進学をしたほうが有利であるといえます。とくにそのことは、「進学校」によく当てはまります。関関同立・産近甲龍など名前のある大学や伝統ある短大では、大手企業からの求人もあり、就職先は高校からのものより遥かに広がってきます。
 
 いきたい大学がないから、就職といった安易な考えではとても現状の就職戦線を勝ち抜けることは難しいです。就職説明会であるのに、なんだか進学説明会のようになってしまいました。
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センター試験の比率の高い大学

2010/12/20 Mon (No.185)

 先日は、2次試験(個別試験)の比率の高い国立大学のリストを揚げましたが、今日は、センター試験の比率が高い国立大学をあげます。センター試験と個別試験の合計点のうち8割以上をセンター試験が占める大学です。学科名までは揚げていませんので要項で調べてください。(出典 ベネッセハイスクールオンライン)

センター比率の高い国立大学
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大学全入時代の問題点

2010/12/19 Sun (No.184)

 JSコーポレーションでは、高校の進路指導部の教員を対象に毎年アンケート調査を行っています。2007年度は公私立440高校から回答が寄せられました。その調査項目に「全入時代における大学進学指導での不安に感じる点」というものがあり、自由記述で回答できるようになっています。箇条書きでの多くの回答があるのですが、その中からわたしなりにまとめたものが以下の文章です。「」のなかは、回答からの引用ですが、回答の選択や文章のつながりは、わたし自身によるものです。したがってわたし自身の考えもその中に紛れ込んでいます。(出典 「高校進路指導部調査」JSコーポレーション 2007年11月)

 まず生徒に関しては、「あまり学習しなくても( 学力が低くても) 大学が入りやすくなってきており」「基礎学力のないまま進学してしまう点」が問題であるとの回答が多く、目的意識も希薄で、「目的がなくても、なんとなく大学に入れてしまう」ため「自分に力をつけないと将来社会で仕事ができないことがわかっていない生徒が多い」と感じています。大学選択も、「『行きたいところ』ではなく『行けるところ』に行く生徒がふえた」結果「入学後真剣に頑張ってくれるだろうか」という心配を抱いています。また、「生徒が安易に指定校に行きたがり、当初第1希望にあげていた大学も、他校に合格が決まれば受験すらしなくなってしまうケースも少なくない」との回答もあります。わたしも全く同じような見解を持っています。

 大学に対する注文としては、最近の学部・学科の再編・細分化に関して「学部・学科が細分化されていく一方で、教育内容、取得可能な資格が類以もしくは同一」であったり、「学部・学科の改編・新設が相次ぎ、名称だけでは、学ぶ内容やその後の進路へのつながりがわかりにくくなっている」という意見があります。教育内容も、「大学に入った学生の期待に応えて、『ここで学べてよかった』と思えるような教育内容」があるのか、「大学・短大が専門学校化し、資格や専門性を追求するあまり、教養教育が弱体化している」のではないかという指摘があります。また就職に関して、「大学の先生(教授)がどこまで学生に親身」になり「4年先を見据えた指導をしてくれるのか」「大学卒業後の進路先( 就職先) が本当に満足した企業などに就けているか」の不安も抱えています。そのほか「大学の教授たちの学生像と現実の学生とのギャップが広がっていて、学力レベルや学ぶことへの意識が低い生徒たちが入学することへの対応がどのように行われているか」も心配事項です。大学経営についても、「定員割れをする学校が多いと聞いているが、生徒が入学後、その学校が存続できるかどうか? 経営状態が不安な学校もあるだろうし、そのことを、生徒や保護者にきちんと説明」できているかの悩みもみられます。

 また大学全入時代といっても「難関大学は相変わらず競争率も高く」合格のためには勉強が必要なのに、「『大学全入』という言葉を誤解し、『二極化』の状況を知らない生徒や保護者も多」く「向上心の強い生徒とそうでない生徒とのギャップが広がって」いる事も問題です。まさしくその通りで、関西でも難関校は相変わらず人気が高く、中堅校との間に溝が広がってきています。

 そのほか保護者についても、「自分の価値観のみで生徒の意欲・学力などを考えていない保護者」の存在や「子供の受験のプレッシャーに耐えきれず、安易に推薦に逃げてしまう」保護者もみられるとの回答もあります。
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高校生の学力の低下

2010/12/18 Sat (No.183)

 12月12日のブログでも触れた、JSコーポレーションによって全国の高等学校の進路指導担当者に対しておこなわれた質問の回答についてのお話です。質問項目の中に「進路指導で難しいこと」というのがあります。これに対する回答で一番多かったのは何だと思いますか。

 約7割の高校で問題点だと感じていること、それは、「生徒の学力の低下」です。公立高校の69.4%、私立高校の68.8%の担当者が、生徒の学力が低下していると感じています。3年前の同じ調査では、公立高校で58.4%、私立高校で59.2%でしたから、この3年で10ポイントも上昇しました。

 わたしたちが、「今年の1年生はできがよくない」というのは、「最近の若者は…」というのと同じくらいの常套句で、少しは割り引いて考えなければならないのですが、それでも年々少しずつ学力が落ちてきているように思います。このことは、わたしの学校よりもはるかに偏差値の高い高校においても見られる現象です。学力だけでなく、常識力も低下しており、「日本語が通じなくなった」とこぼしている先生もいます。少子化の影響で、一生懸命勉強しなくても大学に合格するので、嫌いな勉強に対する「モチベーション」が低下してきているのです。

 しかし、保護者の皆さんはわたしと同感だと思いますが、高校時代に勉強したことは、そう簡単に忘れるものではありません。わたしは文系ですが、学校の定期テストの監督時に、数学の問題を目にして、その場では解けなくても少し復習すれば解けそうだと感じることがあります。そして高校時代に勉強したことは「思考回路」を形づくる上で重要な役割を担っているように感じます。半ば強制的に勉強させられても、また直接役に立たないとしても、自分を形成するバックボーンのひとつとなります。運動クラブに所属する生徒が、意味もわからず強制的に練習させられたことが、のちの自分の財産となっている、というようなことが、勉学においても成り立ちます。高校時代に学習の習慣をつけ、入試に関係がない科目も、すくなくとも「定期テスト」を捨てないでほしいと思います。

 また大学での勉強は、高校での知識の基礎の上になりたっています。いまでは、入試に数学のない理系学部も存在しますが、大学で数学が必要ないはずはなく、高校時代楽をした分余計に大学で努力を要することとなります。
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プロフィール

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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