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就職か進学か(どちらが有利)

2010/07/31 Sat (No.36)

 高校で就職するのと、大学で就職するのとどちらが有利なのでしょうか。

 偏差値50程度の中位の高校の、そのまた中位の成績の生徒が進学する大学の就職状況を調べます。全国の高校生のすべてが大学に進学するわけではないので、偏差値50の高校の中位の生徒が進学するのは、偏差値45程度の大学です。高校や大学には、それぞれの特色があり、いろいろ考慮しなければならない事情があるので、この比較は、本当におおざっぱな比較です。

 偏差値50程度の中位の高校では、就職者は全生徒の1割以下です。従って50社から80社程度の求人となります。もちろん銀行・商社などの求人はありません。公務員試験に合格するのは4、5人という程度でしょう。

 近畿の中堅大学の2校をあげます。2010年3月卒の就職先です。円グラフは、M大学の全学部生、下の表は、S大学の法学部生のものです。M大学の偏差値は47、S大学の偏差値は45です。偏差値が2違うと、かなり、就職先が違ってきます。いずれも大学のホームページから抜粋しました。

大学就職状況

 大学からの就職の方が、断然、就職先が広がっているのがおわかりだと思います。私は、大学に行くことが可能な生徒には、大学進学を勧めています。
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応募前職場見学の効用

2010/07/30 Fri (No.35)

 この一週間、応募前職場見学に付き添ってきました。職場見学で一緒になった他校の先生とも少し話しました。どの学校の先生も求人数の減少を感じているようでした。

 私は、何社かの外食産業の企業を、生徒と一緒に見学しました。たいてい他校の4、5名の生徒と一緒です。担当者の話では、今年は希望者が多く、職場見学の機会を何度も設定しているそうです。飲食業は、休みが不規則で、立ち仕事が多く、終業時間も遅いため、生徒に敬遠される場合が多いのですが、今年は、異変が起きているようです。

 大阪の中心部にある飲食チェーン店の職場見学で一緒になった生徒は、なんと宮津から泊りがけで来ていました。舞鶴から見学に来ている生徒もいました。

 外食産業といってもいろいろで、それぞれの企業独自の経営方針があります。しっかりとしたマネジメントのマニュアルができており、むりのない勤務ができる店。ワンマン社長の経営方針のもと、社員が一丸となってしゃにむに働いている店。こぢんまりとした個人経営で、社員が和気あいあいと働いている店。さまざまです。
 
 職場見学に行くと、職場の雰囲気が体験できるだけでなく、自分の将来像が見えてきます。面接の方法や、作文のテーマを教えてくれるところもあります。なにより、職場を訪問することで、その企業に興味を持っているという、積極的な意思をアピールすることができます。たとえ企業側から、生徒の名前を聞いたり、質問することができなくても、採用試験の面接の際に、その生徒が職場見学に来ていたかどうかは、一目瞭然です。採用の際に、職場見学の有無を選考基準にしてはいけないとされていても、採用担当者も人間です。熱心に見学してくれた生徒には、甘くなるかもしれません。

 また、職場見学は、引率教師にも役立ちます。春、求人依頼に企業訪問した時には、応接室に通されて、会社概要と求人計画について説明を受けます。社員が実際にはたらいている姿を見せてもらえることはまれです。しかし、応募前職場見学では、生徒と一緒に約一時間、会社の沿革や仕事の内容の説明を受けたあと、実際の労働の現場を見学します。求人依頼の訪問では見えなかった、仕事や会社の実態をうかがい知ることができるのです。
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新規高卒者の就職内定率の推移

2010/07/29 Thu (No.34)

 下の図は、全国の高校新卒者の就職内定率の推移を表したものです。(出典 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 統計情報)

就職内定率1

 図の見方です。一昨年9月末の就職内定率は、51.0%と景気の上昇を受けて改善しつつありました。そこに、リーマンショックがあり、11月末には、78.0%と前年を下回ります。昨年はさらに悲惨です。9月末の第1次募集での内定率は、わずか37.6%。就職活動をした3人に2人は就職できなかったわけです。

 しかし、3月末には、就職希望者の93.9%のものが就職しているように見えます。ほとんど就職できているではないかと、思われるでしょう。これは数字のマジックです。9月から3月までの間に、就職をあきらめてしまって、分母から除外された生徒を計算に入れてないのです。厚生労働省発表の「平成21年度高校新卒者の就職内定状況等」を月ごとに追っていきます。昨年度は、就職希望者数が、9月末(就職試験開始時期)で175799人、それが3月末(卒業時)には、153222人となります。この差の約2万3千人が、就職にトライしたものの、途中で就職をあきらめたこととなります。

 これを考慮すると、昨年は、当初就職を希望していた生徒の81.8%しか就職できていません。このような修正就職内定率を計算すると、21年3月卒では、88.5%、20年3月卒では92.1%、19年3月卒では90.8%となります。

 見かけにだまされてはいけません。今年は、もっと厳しいかもわからないのですから。
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高卒用求人表の見方

2010/07/28 Wed (No.33)

 高卒用求人票には、次のようなことが書かれています。○で囲んだ番号は、求人票の番号と対応しています。

①求人者
 所在地と就業場所が同じとは限りません。支店や営業所は、⑫の補足でも確かめてください。
 企業の規模や業種などがわかります。
②就業時間・休日等
 就業時間と休日が書かれています。残業時間はおおよその目安です。
 交代制の変則勤務も載せられています。
 休日の多さに目を奪われて、応募先を決める人もいますが、繁忙期には、休みは、それよりずっと少なくなります。
③賃金
 生徒諸君が、一番最初に見る部分です。
 住み込みは近畿圏ではほとんどないので、通勤の手取り額が、実際に振り込まれる金額です。
 13万円~14万円の企業が多いです。
 この手取り額が1000円多い、少ないと気にする生徒がいますが、それよりも昇給額や手当てに注意を払ってほしいと思います。
④職種
 営業、製造加工、販売、運輸補助など仕事の種類がわかります。
⑤求人数
 全体の求人数が書かれています。
⑥雇用の期間
 無に○がついていることを確認してください。
⑦作業内容等
 入社してからする仕事の内容がわかります。
⑧福利厚生等
 各種保険に加入しているか確認してください。
⑨通学
 たいていの場合は否になっています。
⑩応募・選考
 選考方法が書かれています。人物を見るための面接は、どの企業も実施しています。
⑪赴任
 入社日以前に研修のあるところもあります。
⑫補足事項
 特に知らせておきたいことが書かれていますので、ここには必ず目を通してください。
 定年後の継続雇用制度の有無、応募前職場見学の可否、「高卒求人情報WEBサービス」への掲載の可否、などもわかります。
⑬採用事務担当者
 就職担当の責任者です。採用試験や応募前職場見学でも窓口になります。
⑭事業所名・代表社名
 企業名と企業の代表者名です。
⑮求人連絡・推薦数
 指定校推薦の場合に、どのハローワークをつうじて、どの高校に何名ずつ推薦を依頼しているかが書かれています。
⑯雇用保険適用事業所番号
 ここに番号が記入されていることを確認してください。
⑰離職状況
 この欄も大事です。採用数に対して何人離職しているかわかります。
 見本にはありませんが、「応募者数」を書く欄もあります。したがって求人倍率と離職率がわかります。
⑱特記事項
 ここに「指定校求人」か「公開求人」の記載があります。

求人票の見本を揚げておきます。(出典 一橋出版 GUIDANCE FOR YOU)クリックすると大きくなります。
求人票

 求人票を見比べて、応募前職場見学にいく企業を選びます。興味をそそる企業で、応募前職場見学が可の場合は、必ず見学に行ってください。昨年までは、見学には、必ず教師の付き添いが必要でしたが、今年からは、「原則として教師が付き添うこと」に変更されています。

 応募前職場見学の効用については、日を改めて書きたいと思います。
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高校生の就職先

2010/07/27 Tue (No.32)

 高校生の親の世代である、今から25年から30年くらい前までは、銀行、生保、百貨店、大手一流企業からの求人もありました。しかし、現在では、それらの求人は、大卒者に限られ、高校には回ってきません。一部上場企業からの求人が、全くないわけではありませんが、職種はたいてい製造業の現業です。マネジメントの仕事はありません。昔と比べて、高卒求人の間口は非常に狭くなっています。
 
 そのため、学校に送られてくる求人票には、生徒が就職したいと思うような企業は、それほど多くありません。生徒に人気のある企業は、校内選考で競争となり、優秀な生徒でないと応募の段階でふりおとされます。前にも述べたとおり、勉強が嫌いだから就職、という図式は成り立たなくなっています。

 それでは、どのような事業所から求人があるのでしょうか。私の勤め先の高校では、鉄工、紙工、印刷など中小企業の製造業、販売業、飲食業、老人介護、理美容師補助、観光バスガイド、鉄道乗務員補助などです。男子の多くは製造業を希望します。製造業の離職率は割合低く、学校と企業とのつながりもあり、学校が大事に考えている就職先です。女子では、事務やアパレル関係の販売に人気があります。しかし、これらの職種は、現在ほとんど求人がありません。
 
 実際の就職先は、男子・女子とも製造業が多いです。その他、スーパーや小さな商店の販売業、医療・介護、飲食業と続きます。平成21年度の全国の新規高卒生の就職先をしめすグラフを掲げておきます。グラフは、クリックすると大きくなります。(出典 平成21年度文部科学省学校基本調査)
shuushoku.jpg

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ザ・コーヴ

2010/07/26 Mon (No.31)

 応募前職場見学が早く終わったので、生徒と別れて、大阪で「ザ・コーヴ」を見てきました。太地の漁民たちの「イルカ漁」を撮影した映画です。上映反対運動があって、上映するのに一騒動あった映画です。

 さて、映画のあらすじです。
往年のアメリカのテレビ番組「わんぱくフリッパー」の調教師であったリック・オバリーが、立場を変え、イルカの救済にのりだします。イルカは、水族館やテーマパークの飼育に適さないといいます。知能が優れており、ストレスを感じて、胃潰瘍になったり、時には、自死するというのです。

 ところで、現在、和歌山県の太地では、「イルカ漁」が行われています。その「イルカ漁」では、若いメスの「ばんどうイルカ」は、水族館やテーマパークに売られ、残りのイルカが食用として殺されます。捕獲されるイルカの数は一年に23000頭。多くのイルカが、立ち入り禁止とされた、人目につかない湾内で、秘密裏に殺戮され、鯨肉として、日本各地のスーパーで販売されているというのです。しかし、このイルカ肉には、生体濃縮の結果、高濃度に水銀が残留し、多いものでは200PPMに及んでいるそうです。映画のラストは、隠しカメラによる捕殺現場の映像です。海が一面、朱に染まります。スタッフの狙いは、「イルカ漁」を暴くことです。そしてその「残忍性」を世界に知らしめることです。

 これは、太地で行われている「イルカ漁」の禁止を訴えるためのプロパガンダ映画です。感情的な描写もありますが、大部分は、事実を追いかけたドキュメンタリー作品です。当然のことながら、400年にわたって、「イルカ漁」が行われてきた太地の歴史と、漁民の生業は考慮されていません。

 日本人でも、「イルカ漁」と聞くと、「残酷」と感じる人が多くなっています。イルカであれ、豚であれ、ともかく屠殺は、殺されるものにとっては、「残酷」なものです。太地の漁民は、いわば引け目を感じながら、漁をしていると思います。ナーバスな状態で、太地の「イルカ漁」は、こっそり行われているのです。それゆえ、この映画は、太地の漁民にとっては、便所で隠れてタバコをすっているところをドキュメントされたかのような、非常に居心地が悪く、感情を逆なでされるような映画だと思います。

 私には、23000頭の根拠が分かりませんでした。「イルカ漁」は、9月に始まるとされ、毎日は、行われてないそうです。映画の最後のシーンで殺されているイルカの数は、30頭くらいと目測しました。毎日30頭でも、一年間で10000頭です。日本でも、鯨肉がそれほど食べられてないことを考えると、23000頭という数字は誇張のようにおもえました。

 とはいえ、非常に興味深いドキュメンタリーでした。「残忍さ」を前面に出して、自己の立場を主張する戦略が見事です。国民性の違いでしょう。嫌悪感を抱く人もいると思います。しかし、どのような立場による映画であっても、上映する自由と権利は保障されなければならないと思います。

 ところで、イルカと鯨は、生物分類上、差がないそうです。成体で、体長4メートルを超える種を鯨と呼び、それ以下のものをイルカと呼び習わすそうです。

 こういう私はというと、居酒屋で懐かしくなって、鯨ベーコンや「おばけ(尻尾の皮を薄切りにしてさらしたもの)」を注文することがあります。最近はでは、ほとんど見かけなくなりましたが、関西のおでん(関東煮)では定番の「ころ(鯨の皮を揚げたもの)」は、ひなびた香りと、もっちりとした噛み応えがあり、私の大好物です。
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就職関係の日程

2010/07/25 Sun (No.30)

 ここで、就職関係の日程について、お話しましょう。

 求人票の公開が7月1日から始まる、ということはすでに書きました。就職担当教師は、それ以前の6月上旬までには、指定校求人の求人票を出してもらえるよう各企業を訪問します。それをうけ、各事業所は、ハローワークに6月下旬に求人票の登録を行います。そして、求人票の公開が始まるわけです。

 求人票は、7月上旬に、あらかた出そろいますが、それ以降もポツポツと送られてきたり、WEB上で追加されたりします。7月下旬からは、応募前職場見学です。教師が、生徒とともに生徒の希望する事業所を見学に行きます。何社か見学して、生徒は、8月下旬までには、自分が受験する企業を決めることになります。高校生は、一人1社しか受験できません。

 そのころから、就職面談や面接練習が本格化します。受験企業にあわせて、志望動機や採用されればやってみたいこと、高校時代がんばったこと、自己PRなど、面接試験を想定して、練習します。外部からの講師を招いたり、校長・教頭などもまきこんで面接練習を行います。

 学科試験については、すでに5月頃から、問題集で勉強しています。このころには完成しているはずです。

 近畿統一応募用紙3点セット(紹介書・調査書・履歴書)などの応募書類を企業に送付するのは、9月6日以降となります。いわゆる第一次募集です。採用試験の開始日は9月16日です。多くの企業はその後、一週間以内に採用試験を実施し、試験後一週間程度で合否結果の連絡があります。
 
 第一次募集での合格率は60から80パーセント(昨年は40から60パーセント)くらいです。第一次募集に落ちた場合は、すぐに次の応募先を考えます。WEBを見たり、事業所に連絡して、まだ募集に空きがあるかを確認します。ここからは、生徒ごとの個別対応となります。

 10月中に就職先が決まる場合もあるし、なかなか決まらない場合もあります。そして、11月中旬には、合同求人説明会が開かれます。以前は、この説明会に参加する企業も多く、第一次募集に落ちても、ここで就職先を見つけることができました。しかし、一昨年から、説明会に出席する企業数は減少し、生徒にとって魅力のある就職先を見つけ出すことが大変難しい状態となっています。
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プロフィール

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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