後期入試発表準備

2015/03/20 Fri (No.1472)

 大阪府立高校の後期入試の合格発表は3月23日です。土日をはさむので、どの高校でも今日合格者判定の会議があります。たくさんの受験者がいた高校では、採点、点検、資料作成と大変な重労働だったと思います。

 答案や資料は何度も点検されています。そのうえでの合格発表です。残念ながら合格できない受験生もいますが、募集定員に満たなかった高校では、3月25日に追加募集があります。その日のうちに面接が行われ、3月27日に合格発表が行われます。

入試問題の採点基準

2015/03/17 Tue (No.1468)

 今日からは入試問題の採点です。大阪府の公立高校の入試問題は、正解が一義に定まらない非常に採点しにくい問題です。今日の新聞紙上に問題とその解答が載っていますが、たとえば、国語であれば、「他の表現でも内容が同じであればよい」「部分点を与える」、英語であれば、「他の表現でも正しければよい」「部分点を与える」、英作文について、「内容が設問の趣旨にあっていること」「30語程度であること」「単語のつづり・語法などが適切であること」「全体としてまとまりのある文章であること」「部分点を与える」との注意事項があります。

 これらに準拠しながら、各高校で細かい採点基準を作っていくのですが、そのためには、複数の採点者が、まずすべての答案に目を通し、どのような答案があるか、どの場合にどの基準で部分点を与えるかを協議しなければなりません。どこまでの範囲で「内容が同じ」と考えるのか、どこまでを「趣旨にあっている」と判断するのか、採点者は絶えず悩まなければなりません。300人の受験者がいれば、300通りの解答があります。完全な正答や完全な誤答は簡単なのですが、グレーゾーンの解答の採点は非常にたいへんです。一つ一つについて、客観的で合理的な採点基準がなければなりません。そして、それをすべての採点者に引き継いでいきます。長い文章が解答となる問題の採点は、高度な精神力の集中と根気が必要となる重労働なのです。

 大阪府では毎年どうしてこのように採点ミスを起こしやすい問題を作るのでしょうか。大学入試センター試験は、択一式の問題ですが、理解力を客観的にはかることができるすぐれた問題です。どうしてこのような問題を作るこどできないのか。採点ミスを防ぐために、マークカード方式を導入することがなぜできないのか。

 すべての教員で、朝から晩まで作業してもまだまだ採点は終わりません。採点者にとっても受験者にとっても、気がかりな一週間の始まりです。

大阪府立高校後期入試実施日

2015/03/16 Mon (No.1467)

 今日は大阪府立高校後期入試の実施日でした。週末はぐずついたお天気だったのですが、今日は、曇りがちながら、暖かい穏やかな一日です。

 午前7時過ぎから、高校に来ている受験生もいます。8時から体育館で受験についての注意と説明があり、そのあと受験会場に誘導します。実際の試験は9時から15時過ぎまでで、つづいて合格者登校についての連絡があります。また、今週は、入試の採点や点検・合否判定資料などの作成な重要な仕事がありますので、在校生の登校は禁止されています。

 合格発表は、3月23日午前10時。合格者は当日の午後、保護者同伴で登校することになります。今日は緊張したおももちで入試に臨んでいますが、合格発表の日には、ほころんだ顔を見られることを楽しみにしています。

受験会場の整備

2015/03/13 Fri (No.1464)

 今日は終業式が行われました。学年の終わりなので、進級できなかった生徒は出席できません。欠単位科目を持ち仮進級する生徒は、ホームルームの後、別室で追認指導についての説明を受けます。学年末テストが終わってから今日まで授業がないので、欠点科目もなく、無傷で事進級できた生徒たちは、お互いの近況報告に余念がありません。しかし、今日、生徒たちは長い時間、学校にとどまっていることはできません。

 月曜日には、後期入試が実施されるので、その準備が行われるからです。午後からはすべての生徒たちを下校させて、教員のあいだで、後期入試についての打ち合わせがあります。受験生に対する指示、黒板への板書、試験監督の方法など細かいマニュアルがあります。それぞれの受験教室でも、教室整備が行われます。机の配置を正し、落書きがあれば消し、採光や放送のチェックも行います。どの教室のどの席で受験しても、公平であるように配慮します。

 さて、来週はいよいよ大阪府立高校の後期入試です。いままで力を蓄えてきた受験生の諸君は、落ち着いて試験に臨んでください。

コロコロ変わる大阪府立高校後期入試の日程

2015/03/12 Thu (No.1463)

 ここ数年、大阪府公立高校の入試制度は毎年のように変わっています。制度変更によって一番迷惑をこうむるのは、これから受験をむかえる中学生なのですが、教育委員会には、その辺のことはほとんど見えていないかのようです。

 試験の日程もよく変化します。後期入試に限ってみても、3年前までは決まって高校の終業式の後で実施されていました。昨年、一昨年は、終業式の前に実施されました。今年は、再び終業式の後での実施となります。

 高校の側からいえば、在校生の進級判定を行わなければならない終業式前の忙しい時期に、入試が行われるのは好ましくありません。進級できなかった生徒や単位を落として進級する生徒への十分な指導ができなくなるからです。ですから、今年の後期入試の日程は、好ましいものといえます。ただ、今年は、定員割れした高校が13校あり、それらの高校では、追加募集を後期入試合格発表ののち行わなければなりませんから、3月下旬の日程があわただしくなります。

 ところが、来年は後期入試の試験日が繰り上がり、終業式以前の3月10日となります。来年の入試制度についてはまた別の機会に触れようと思いますが、全日制普通科をはじめ実技テストのない学科での入試は、後期入試に一本化されます。多くの不合格者を出す前期入試が廃止され、後期入試に一本化されることは好ましいと思いますが、なぜ試験日を終業式以降にできないのでしょうか。毎年のように変わる試験制度に、中学校も高校も、そして中学生も振り回されています。


2015年大阪府立高校後期入試志願者最終集計

2015/03/11 Wed (No.1462)

 大阪府立高校後期入試の出願が昨日締め切られ、最終集計が発表されています。(出典 「朝日新聞」 3月11日 朝刊)

後期最終

 全日制普通科の倍率は1.21倍で希望調査時の1.25倍を下回りました。公立高校受験をやめて、私立高校に進学するものだと思われます。2倍近い競争率となった高校がある一方で、定員に達しなかった高校が13校もあります。

 定員割れの高校は、昨年で7校、一昨年で4校でした。今年は、定員の5割にも届かなかった高校もあります。先日お話したように、公立高校の二極分化が進んでいるといえます。

2015年度大阪府公立高校後期入試中間集計

2015/03/10 Tue (No.1461)

 大阪府公立高校後期入試の志願者中間集計です。(出典 「朝日新聞」3月10日朝刊)

高校前期

 今年は、雨のためか、昨年よりはすこし出足が鈍いようです。後期入試に出願を希望するもののうち、93%が昨日出願しています。出願に間に合うよう、早朝に記事を更新しました。

大阪府立高校の更なる二極分化

2015/03/07 Sat (No.1458)

 2015年度の大阪府立高校後期入試希望調査結果から、高校の二極分化がさらに進んでいるのが見てとれます。今年度の希望調査において定員の1.5倍以上の希望者がいた高校と、0.7倍未満の希望者しか集められなかった高校の希望倍率を昨年度と今年度で比較してみましょう。下の表をご覧ください。

 交通の利便性のよい大阪市内の進学校を中心として、昨年と比べて希望者が増加しています。逆に昨年人気の低かった高校では、ますますその希望者は減少しています。表の「2015希望」と「2014希望」は、希望調査のときの倍率で、「2014最終」は、出願締め切り時の倍率です。赤は昨年より倍率が高いことをあらわし、青は昨年より倍率が低いことを表します。

希望

 昨年度の入試から学区制が廃止されました。その結果、大阪府のどの地域からでも、府下全域の高校に進学できるようになりました。交通の便がよく、進学実績の高い高校には有利になります。逆に交通の便がよくなく、進学実績もふるわない高校には不利になります。昨年は、新制度開始初年度ということもあり、旧学区を超えて進学を希望するものの割合は、5.2%でした。2年目を迎えた今年は、それが、6.4%にまで増加しました。

 かつて9学区制であった大阪の学区が4学区制に改編された2007年以降に起こってきたことが、さらに加速していきます。高校の二極分化がますますす進んできているのです。

2015年度大阪府立高校後期入試希望調査

2015/03/06 Fri (No.1457)

  大阪府公立中学校校長会から、3 月3日現在の中学3年生を対象とした、公立高校後期入試に関する進路希望調査の発表がありました。(出典 「朝日新聞」3月6日 朝刊)

後期希望

 旧学区を越えて受験を希望しているのは、全体の6.4%で、昨年の5.2%より増加しています。通学の便があまりよくないところに位置する高校が、希望者を集めるのに苦戦しているようです。

大阪府立高校後期入試での合格者の決定方法

2015/03/04 Wed (No.1454)

 大阪府立高校後期入試の合格者の決定方法について、大阪府教育委員会の資料に基づいてお知らせします。合格者決定のための総合点は、当日の学力検査の得点(350点満点)と中学3年のときの調査書の評定(350点満点)との合計となります。高校によって、学力検査重視のところと調査書重視のところがあります。それぞれの比重のかけ方は1~3のタイプで表されます(図のStep 1)。どの高校がどのタイプであるかは3月1日のブログの「倍率のタイプ」をご覧ください。

後期選抜方法

 合格者を決定する際には、この総合点の高いものから順に並べて、募集定員の90%の人数になるまでを合格とします(図のStep 3)。次に、総合点の高いものから、定員の90%から110%の間にある受験者をボーダーゾーンとして、それらの受験生を各高校が定めた基準にしたがって、得点の高いものから並べなおします。そしてそのなかの上位から定員に達するまでを合格者とします(図のStep 4)。

 ボーダーゾーンでの基準は、先日のブログの「選抜基準」の欄に記載されているようにA01からD29までの種類に分かれます。どの高校がボーダーゾーン上でどの基準を用いるのかは、明日のブログに載せたいと思います。進学校での基準はたいていB01、すなわち当日の学力検査の高いものから合格者を決定していきます。
プロフィール

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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