公募制推薦と調査書

2014/11/01 Sat (No.1434)

 公募制推薦入試を受験する人は、調査書の発行をしてもらっていることと思います。2学期に提出する調査書は、3年1学期までの成績が記載されています。調査書は厳封されており、開封すると調査書としては無効になります。これは、調査書が改ざんされるのを防ぐためのものです。

 推薦入試で面接のある人は、必ず調査書の内容を担任の先生に見せてもらっておいてください。面接試験で聞かれることは、① 志望動機、② 高校時代をどう過ごしたか、③ 自分自身についての3点が中心になり、調査書について聞かれることは稀です。それでも、調査書の内容(成績だけでなく特別活動の記録・指導上参考となる諸事項)を知っておくと有利です。「クラスの文化祭企画係として、文化祭を成功に導いた」と書かれてあった場合、「どんなふうに活躍されたのですか」と聞かれないとも限りません。

 また、「自己推薦書」や「志望理由書」を書いた場合は、それについて質問されますので、必ずコピーを残したおいてください。

関西の大学の公募制推薦入試では、評定平均は不問である

2014/10/18 Sat (No.1422)

 秋も深まり、いよいよ公募制推薦入試の季節が近づいてきました。私立大学の公募制推薦入試の実施方法について、関東と関西ではかなりの違いがみられます。関東では、評定平均と面接試験を重視し学力試験のないところが多いのに対して、関西では、学力試験を重視し評定平均の基準や面接試験のないところが多いです。

 2015年度公募制推薦入試に必要な評定平均の基準について、エイビ通信社の貴重な資料がありますので載せておきます。(出典 「私立大:2015公募推薦入試の全国統計レポート(1)」 エイビ通信社)

推薦入試

 これを見ると、関東では公募制推薦入試の受験には、3.0から3.5程度の成績基準が必要なのに対して、関西では多くの大学が、成績基準を設けていないことがわかると思います。また、関東では8割以上の大学で面接試験を課すのに対して、関西では面接試験があるのは5割の大学にとどまっています。その代わりに、関西では多くの大学が1ないし2教科の学科試験を課しています。

 受験生のみなさんで、評定平均が良く、学科試験に自信がないのなら、関東の大学、評定平均が悪く、学科試験に自信があるのなら、関西の大学を受験してみるのも一方法かもわかりません。関西の大学の公募制推薦の多くは、併願可となっています。

関西の大学の公募制推薦入試倍率

2014/01/21 Tue (No.1339)

 近畿圏の大学の公募制推薦入試の結果を、ベネッセがまとめたも(2014年度入試結果速報② ベネッセコーポレーション)が1月上旬に送られてきました。それによると関西の中堅校では公募制推薦の受験者数は増加し、合格者数は昨年並みであったため、実質競争率は昨年の3.7から4.0に上昇しています。

 その原因としてネット出願による割引の導入があげられています。ネット割引を大々的に導入した昨年度の近大の受験者数が大幅に増加したことから、今年はそれに倣った大学がたくさんでてきました。ネット割引を行うと、学内併願もしやすくなるので、それが受験者数を増加させたともいえます。実際にわたしの高校でも、大学から高校に送られてくる合否の一覧を見ると、同じ生徒が受験方式や日程を変えて複数回受験している例が多くみられます。

 ここで主な大学の公募制推薦入試の昨年度と今年度の実質倍率の変化をあげておきたいと思います。関関同立と甲南大学は原則として公募制推薦入試は実施していません。(出典 「近畿地区私立大公募制推薦入試結果集計」1/6 12:00時点 ベネッセコーポレーション)

推薦倍率

入試結果のミス

2014/01/04 Sat (No.1322)

 1月6日から学校へ行くつもりだったのですが、今日午前中、学校で仕事をしてしまいました。推薦入試の結果を会議用に印刷しようとしたとき、資料にミスがあるのに気付いてしまったのです。

 今年は調査書発行用のマークカードの様式を変更し、大学コードもマークすべき事柄も一新しています。それを読み取りエクセルで処理をするのですが、読み忘れている項目があったのです。統計資料の表面上には現れなかったのですぐには気付きませんでした。

 新しいことを始める時には、細心の注意を払わなければいけないよい例でした。

推薦入試まとめ

2013/12/29 Sun (No.1316)

 先週末、指定校推薦・AO入試・公募制推薦入試の年内の結果をまとめることができました。バージョンの異なるExcelを並行して使用していましたので、フリーズしたり、使えない機能があったりと大変でしたが、Excelのいい勉強になりました。

 完全に正確な合否一覧表ではありませんが、概要を来年初めの会議で報告したいと考えています。今週いっぱいは、学校のことは考えずに、年末年始を過ごそうと思います。週末には、子どもたちも帰省してきました。にぎやかな正月になりそうです。

センター試験を課す推薦入試の具体例

2013/09/09 Mon (No.1200)

 センター試験を課す国公立大学の推薦入試の出願は12月上旬から1月下旬です。そのためセンター試験後に出願できる大学もあります。選考は12月中旬から2月上旬で、当然ですが、合格発表はセンター試験の結果が判明する2月上旬になります。

 選考方法は出願書類(調査書・推薦書)、面接、センター試験の成績の場合が多いです。面接は、センター試験を課さない推薦と同じく志望学部・学科についての適性や能力を審査するものが中心になります。

 関西の公立大学には、書類審査とセンター試験の結果だけで合否を決定する大学もあります。たとえば、大阪府立大学の現代システム科学域・知識情報システム学類には、センター試験を課す推薦入試がありますが、小論文や面接はなく、書類審査とセンター試験の成績で合否が判定されます。入試要項をお見せします。

選抜

 推薦書は高校側で準備するので、受験生に問われるのは、調査書とセンター試験の成績だけとなります。大阪府立大学の他の学域・学類のセンター試験を課す推薦入試も同様です。

センター試験を課さない推薦入試の具体例

2013/09/08 Sun (No.1199)

 センターを課さない推薦入試は、その学部・学科に入学したいという強い意欲のあるものが挑戦するべきものです。したがってその学部・学科のアドミッションポリシーをよく理解し、それに沿ったひとが適任です。

 具体例として、大阪府立大学現代システム科学域・環境システム学類(センター試験を課さない)をあげましょう。そこでは次のような学生を求めています。

 「1 自然環境、社会環境、人間環境のいずれかに対する強い関心があり、それらについ学ぶための基礎的知識をもっている人。2 論理的な思考力と自ら学ぶ探求心を備え、勉学意欲に溢れる人。3 国際的視野をもって地域社会や国際社会に貢献することを目指す人 4 高い倫理観をもって、環境問題をはじめとする現代の諸問題に取り組む意欲をもっている人」が基本的な条件です。そして「以上に基づき、次の1~3の能力や適性を身につけた学生を選抜します。1 高等学校における教科・科目を文理ともに広く学習し、高い基礎学力を有していること。2 論理的な思考力を備えていること。3 日本語による高度な表現能力および英語に関する素養を有すること、もしくは数学および理科に関する素養を有すること。」

 以上は入試要項からの抜粋です。実際にこれらすべてに適合する受験者は少ないでしょうが、なかなかハードルが高いと思いませんか。そして選考は、「小論文(日本語および英語の文章や資料による出題に基づき、理解力、思考力、表現力等を問う。)、志願理由書等に基づく口頭試問・面接、調査書、出身学校長の推薦書により総合判定」を行ない、それぞれの配点は「小論文」150 点、「口頭試問・面接、調査書、出身学校長の推薦書」100 点となっています。

 自分がその大学で勉強したいことが確定していないと、正確な志願理由書はかけません。また文章表現力も必要です。志願理由書を何度も推敲し、意識と焦点を明確にしていきます。そして、試験当日の小論文と口頭試問、面接が続きます。

 よほどその学部・学科にほれ込んでいないと、一定レベル以上の大学の「センターを課さない推薦入試」に合格することは難しくなります。わたしの高校で「センターを課さない」推薦入試に合格した生徒は、高校時代からすでにその大学のプロジェクトに参加していました。


プロフィール

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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